塾長雑感 第1回 データの消失回避は簡単にできる 2015年09月29日 195

 「仮想化」と「クラウド」の関係について、私、貴戸が少し長く語ります。最後には、データの消失回避は簡単にできる、という結論になります。お付合い下さい。

 まずは、①仮想化 ②クラウド の定義を確認しておきます。

①仮想化
▶Windowsマシンを特殊な状態で稼動させて「Windowsマシン丸ごとバックアップ」を「可能にするための仕組み」のこと
②クラウド
▶そこにWindowsマシンを預けるだけで「Windowsマシン丸ごとバックアップ」が「自動的に実施される場所」のこと

 ①仮想化と②クラウドは全く別物なのです。

 さて、仮想マシンは、仮想=ヴァーチャル のイメージから、ハードウェアとは完全に切り離された架空の存在で、万能であるかのような印象を抱くかも知れません。しかし仮想マシンと言えども、結局ハードウェア上でしか存在することができないという点においては今までの物理マシンと何ら変わるところがありません。

 そして、そのハードウェアは悲しいかな、いつかは必ずどこかが壊れて、仮想マシンにも何かしらの影響を与えることになります。重要なのは、仮想化しただけではハードウェアの故障から逃れることはできない、ということです。とすると、多くのメリットがあると言われている仮想化という技術は、実は大した意味はないんじゃないか、と否定的に思われることもあるかも知れません。

 話は変わりますが、たとえハードウェアに故障が発生したとしても、正常な別ハードウェアで待機していたそのバックアップマシン(もちろん仮想マシン)に、多少の待ち時間はあれど、入れ替わることで、ハードウェアの故障とは完全に「サヨナラ」できる、そんな、にわかには信じがたいクラウドサービスがすでに一般に提供されていることをご存知でしょうか?

 ただ、そのサービスを受けるためにはある条件が必要になってきます…。そう、そのマシンは絶対に仮想マシンでなければならない、ということです。そこで最近私は、その「サヨナラ」をいつか実現させるためだけの単なる「準備」として、仮想化を導入してみるのも悪くないのではないか、と思っているのです。

 誰しも、データが絶対に消えることのない環境を必要としているはずです。その実現の第一歩が、まずは社内でWindows環境を仮想化することになります。そして、なかなか手が出せないぐらいにその構築が難しい「仮想マシン丸ごとバックアップの仕組み」が標準で備わっているクラウドサービスに、それら仮想マシンを載せてしまえば、向こう側のスタッフがその運営・管理を自分たちの代わりに然るべく全てやってくれますから、何の煩わしさも無く夢のような環境が手に入ることになる訳です。

 結論は以下の通りです。

①社内で始められる、Windowsマシン丸ごとバックアップの準備としての「仮想化」
と、
②異常時にはバックアップWindowsマシン(仮想マシンが条件)への入れ替えを自動でしてくれる「クラウド」

この二つの段階を踏んでいくことで、データの消失回避は意外に簡単なものになっているのです。